開校にあたり


惹きこまれる街、尾道

2013年1月後半に出会った尾道の仲間たちと、雑談の中から生まれた尾道自由大学開校という話。尾道の将来を本気で考え行動する人と、日本における「学び」の本質を本気で考え行動する人が交わり意見を交わした結果、様々な荒波を乗り越え、同年7月に尾道自由大学という船は文学の街、映画の街、そして造船の街というここ尾道から出航した。

古来より、世界遺産で有名になった出雲・石見地方より銀を運び、日本国内はもとより世界との交易を盛んにおこなってきたこの街には、一言では語りつくせない魅力がある。様々な価値観やヒト、モノ、コトを受け入れてきた懐の深さは、街並みであり、人であり、残された文化によくよく表れていて、決して一度や二度訪れただけではその魅力に気が付くことはできないだろう。そんな土壌があるからこそ尾道自由大学が生まれたのかもしれない、と今ではつくづく思う。

自由大学は2009年に東京・世田谷で産声を上げ、主に社会人を対象に様々な「学び」を展開している。そこにはまさに自由な学びが溢れていて、アイデアと行動力、そして参加する人の自主性により、新たな切り口の新たな学びがいつも生まれている。誰かに押しつけられて通う学校とは全く質の違うその学びの原点には、「知識を得る」よりも「疑問を持つ」ことを大事にし、生徒自身も自ら学ぶ姿勢を持ってしまう。それも“楽しみながら”。そんな自由大学の新たな「学び方」こそ、懐の広い尾道にはちょうど合っている。

笑いながら学ぶ大学。自分の人生は自分にしか作ることが出来ないのなら、逆に考えれば、自分自身でいかような人生を送ることもできるはず。固定概念を笑い飛ばして、新たな自分に出会うために尾道へ来ていただきたい。

尾道自由大学 校長 中村真

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ONOMICHI FREEDOM UNIVERSITY 尾道自由大学