円座ってなんだろう?
みなさんは円座をごぞんじですか?主に夏、床の間やお茶会の待合で使われてきた民芸品。「おばあちゃんの家にあるもの?」いえいえ、いまやインテリアグッズとしても見直されつつある立派なプロダクトです。備後エリア(広島県東部)には、この円座をつくる技術が継承されています。
いぐさとともにある備後エリア、今昔。
そもそもなぜ、備後に円座が?理由はいたってシンプル。備後には江戸時代からさかんに栽培された、「備後畳表」として全国にその名をとどろかせた畳表の原材料である「備後いぐさ」があるためです。いまでは、この地で収穫されるいぐさはピーク時の何十分の一。そこを何とかしたいと立ち上がったのが、地元の農業高校と、私たちいぐさ部です。
「すべてを無駄にしない」プロの技。
円座の材料は備後いぐさを使います。長いいぐさは備後畳表になりますが、短いものは田圃に残すのがほとんどですが、短いいぐさでも作ることが出来るのが円座です。円座づくりをみていると、それがプロの手しごとであることがわかります。技術と手の力をバランスよく駆使しし、独特のテンポで編み進めます。
円座職人の弟子になるデイ
教授の佐藤先生は、沼隈の山間でお1人、ずっと円座をつくり続けるプロ中のプロ。1日に何枚も編むことが出来る、備後でも指折りの存在です。先生のつくる円座は、なにより目が細かく、美しく、丸い。東京の百貨店でも講評です。じっくりと、ゆっくりと、躓いたらたずねる。講義では、どうしたら丸く丸く作れるのかを一緒に考えられるように、たっぷり時間をつくりました。こんな講義で、円座をつくってみませんか?
師匠と円座づくりをスタートしよう
はじめは上手くいかないかもしれません。でも、当然です。すぐにできるものではないと理解することから、ものづくりって始まるのです。ほしいものは、自分の手で、目で、感じながらつくる。これが、いぐさ部の届けたい「自由のまなび」です。新しい学びに、飛び込みましょう!
第一期募集開始日:2019年2月3日
9:00 円座のことを知ろう!~円座の歴史 いぐさのこと~
10:00 休憩
10:10 いよいよ本番。円座をつくる初歩の技術を見て聞いて学びます ※進度は個人のスピードで進めます。
中心部分から編み始める
外へ外へ編み進める
仕上げ
講義レポートはありません。