GOつくる大学「自分がしたい暮らしって何だ学 〜バイロンベイに見た未来の自分像〜」を受講して来ました!


カテゴリ:blog コラム | 投稿日:2018年03月29日

島根県江津市で今年2月にスタートしたばかりの新しいソーシャル大学、GOつくる大学の講義「自分がしたい暮らしって何だ学 〜バイロンベイに見た未来の自分像〜」(戸田耕一郎教授)を受講してきました。

(参考URL)
▶︎GOつくる大学のホームページ
http://go-tsukuru.net

▶︎公式の講義レポートはこちら
http://go-tsukuru.net/report20180304/

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いざ江津へ

受講する前は、バイロンベイってどんなところなんだろう?でも、戸田さんの講義だったらきっと面白そう、、島根と聞くと民藝や日本酒などつくり手さん達のディープな世界観が醸成されている匠の世界を想像するのですが、そこで暮らす人達の暮らしについては殆ど知らないので、この講義を通して触れてみたい、、そんな思いを胸に江津へと向かいました。

江津へと向かう道の途中では、尾道ではあまり見られない深い山の連なる風景を抜け、宮崎駿の映画『もののけ姫』にも描かれた、たたら製鉄の世界に思いを馳せます。

会場は、戸田さんが奥さんをはじめ仲間達と古民家を改修し、レストラン/パン屋/事務所として運営されている、蔵庭(くらにわ)というスペースにて。

会場に着くと、GOつくる大学スタッフの盆小原さんが迎えて下さいました。

参加者は、僕を含めて6名。江津に住まれている方が2名、浜田に住まれている方が2名、そして広島からの参加が2名というバランスの取れたメンバー。

「未来は誰にでもある」

講義はまず、教授の自己紹介として、普段されている映像やWebのお仕事の紹介から、関東で運営されているオーガニックフードのためのマルシェイベント「VEGE&FORK MARKET」や、島根に移住された理由などを話して頂きました。

その中で印象に残ったのが、戸田さんが「自分がしたい暮らし」を強く頭の中に思い描いて、実現されて来られたということ。

暮らしの中でとても大切にされている「旅」を通して、今年の冬に行ってこられたオーストラリアはバイロンベイからとてもインスパイアされたということ。

講義レポートでも紹介されていますが、戸田さんのポジティブなメッセージが講義全編を通じて心に響きました。

また、講義の中では教授の人生観や考えだけでなく、その背景として、教授自身が影響を受けた本である「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)/リンダ・グラットン著」について紹介され、「エクスプローラー」「ポートフォリオワーカー」「マルチステージ」、、、といったこれからの世の中を予見したコンセプトに引き込まれました。

これから起こるであろう世の中の変化を不安に思われている方は多いと思うのですが、ナノテクノロジーやゲノムなど、テクノロジーの進化という不可避の未来について、自身の展望をワクワクと語られる戸田さんの姿がとても印象的でした。

いよいよバイロンベイの話へ。

教授が作成されたバイロンベイのムービー(さすが本職の素晴らしい作品)に続き、撮影して来られた写真を見ながらバイロンベイの街をライブ感あふれるトークと共に疑似体験していきます。

実際に行った人の話を聞くという体験は、VRなどの新しい技術に負けない臨場感と没入感があると実感しました。(笑)

健康的な人々が集う
ビーチの光景、ファーマーズマーケットでは地元の農家さんの野菜やオーガニックフードの食品が手軽に入手でき、スーパーマーケットやレストランでもオーガニックフードやベジの人向けのメニューが当たり前にあるということが紹介されていました。

次々と目の前に映し出される色鮮やかで美味しそうな食べ物やオシャレな店舗に釘付けでした。あと、美味しそうな写真をたらふく見てお腹がぺこぺこになったのは言うまでもありません。(笑)

また、イベントに出演している地元のアーティストたちハイクオリティな音楽や、airbnbで泊まれる宿を運営している方のインタビューなどを通して、日本では一部の人たちが取り組んでいる印象のあるオーガニックフードやコミュニティベースのまちづくりなどの質の高い暮らしをバイロンベイでは街全体で取り組まれていることにとても勇気を頂きました。

蔵庭のスペシャルランチ

お昼は、戸田さんご夫妻が実際にバイロンベイで食べられたランチを再現したメニューを戸田さんの奥さんが実際に作って下さいました。講義のスライド中にも出て来たメニューを実際に食べられることに驚き、それがまた本当に美味しくて、講義の内容にさらに深みが増すと同時に、美味しいことって大事だと感じました。

※現地のレストランはヨーロッパの国同様とても高いそうですが、このレストランが高いということは地域経済にとても大切だと思っています。(そのことについてはまた改めてどこかで詳しく書ければと思います。)

食事の後はいよいよ、受講生のワークへと移っていきます。

「これまでに旅行で行った国で印象に残っているところ/これから行きたいところについて」についてそれぞれの方の経験や思い出を語るところから始まり、続いて、それぞれのメンバーが自分自身が暮らしの中で大事にしたいことをイメージしていきます。

最後に、どんな暮らしが語られたかその一部をご紹介したいと思います。(順不同)

・地域の子供が幸せに暮らせることを考える

・子供が故郷と思える暮らしをしたい

・おばあちゃんから学びたい

・小商いをしたい

・お気に入りの空間でゆっくりコーヒーを楽しみたい

・自然への恩恵を感謝したい

・周りの人と仲良く、協力できる関係を築きたい

・毎日、笑いのある暮らしをしたい

などなど、戸田さんから滲み出てくるポジティブなオーラとバイロンベイの人々やニコラスさんの影響もあって(!?)普段の自分では想像出来ないくらいに自分のしたい暮らしをポジティブにイメージすることが出来たと思いました。きっと他の受講生の方達も同じだったのではないかと思います。

日頃、本を読んだりや人から聞いたりして学んだことが、自分の体験を通して再度整理されて肚に落ちるという経験はどなたもされたことがあると思うのですが、それが特に起こりやすいのが旅だと思います。

そしてこの「自分がしたい暮らしって何だ学 〜バイロンベイに見た未来の自分像〜」では、教授と受講生の仲間たちと一緒にバイロンベイを旅し、人生のことや大事な人のことを語り合ったような、そんな体験をすることが出来ました。

尾道自由大学の講義でも、知識よりも先に感じること、そして講義の内容と同じくらい誰から学ぶかを大事にしているのですが、GOつくる大学のこの講義でも、話している戸田さん自身が本当に楽しそうに話をされるので、聞いているだけで幸せな気分になり、江津とバイロンベイがどう繋がるのかという謎も解け、戸田さんがなぜ島根にいるのか、生きて行く上で何を大切にされているのか、、、そういったお話を聞く中で自然と自分自身のことを見つめることが出来ました。

入念な準備をして本番は思いっきり楽しむ。
そんな、戸田さんの仕事への取り組み方、暮らし方が伝わってきました。

映像、写真、トーク、音楽、そしてランチ!

江津にいながら、実際にバイロンベイを旅したかのように五感で楽しむことが出来る講義でした。戸田さん、GOつくる大学スタッフの皆さん、一緒に受講して頂いた皆さん、本当にありがとうございました!

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▶︎「自分がしたい暮らしって何だ学 〜バイロンベイに見た未来の自分像〜」講義ページ
http://go-tsukuru.net/cource/living/

(text by 高野哲成)


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