講義レポート


尾道自由大学で考える「移住」とは?


講義名:移り住むという暮らし方学 | レポート公開日:2014年08月16日


移り住むという暮らし方学の第2期がスタート。今回レポートするのは、5月にスタッフに加わった白鳥です。

第1期では参加者の25%(4名中1名)が2か月後に尾道に移住するという、驚異の実績を生み出している講座です。移住したのは私ですが…。

さて、今期は、関東・関西・県内・九州と、様々な地域から6名の受講生が集まりました。第1回のテーマは、「どこで働き、どこで生きるか」。参加者の自己紹介を交えながら、なぜこの講義を受けたのか、どんな視点で移住を考えているのか。小川教授のこれまでの移住の変遷を聞き、尾道自由大学が考える「移住学」とはどういうものか、認識を深めていきました。1コマ目

 

第2回のテーマは「尾道の暮らしを知る」。町の歴史案内人、加藤慈然さんをゲストに迎え、尾道の裏路地を覗きながら、歴史の欠片を紡いで歩きました。「尾道」の名前の由来は「京都から続く道の尾っぽ」という説も。都から追われてきた政治家、技術者、芸術家などそれなりの人たちが集まり、集積して作られた町。流れてきた人たちを迎え入れてきたその歴史が、いつしか移住者を呼び寄せる今の尾道の魅力に繋がっているのかもしれません。

2コマ目

第3回は、Onomichi U2で、(株)ディスカバーリンクせとうちの出原社長から、「HOW TO JOB in ONOMICHI」と題し、会社立ち上げから今までの出来事を、町や人との関わりを織り交ぜながらお話しいただき、移住先で仕事を探すヒント、尾道の仕事と未来について考えました。

会社設立から1年半、取り組んできたことがOnomichi U2や尾道デニムとして形になり始め、町の人にも想いが伝わり始めた。会社のことを、町の人が自分事として喜んでもらえるところが、尾道に住んでいる人たちの魅力だと、出原さん。

3コマ目

初日から盛りだくさんの講義でしたが、夜はゲストの加藤さんのご自宅、「妙宣寺」をお借りして、受講生と町の方々、尾道自由大学の卒業生を交えての交流会。スナップえんどうやわけぎ餃子、そして高級魚のオコゼなど、尾道の旬の食材や特産品をみんなで串揚げにしていただきました。参加者それぞれが想いを抱いて尾道に集まり、1日講義を受けて感じたこと、町の人たちから聞くお話。幸せで刺激的な夜が更けていきました。

交流会

翌日は、「移住者に聞く 尾道の仕事」と題し、実際にUターンされた移住者に聞く地元の魅力の気付き方と、やる気とアイデアで仕事を作る極意を学ぶフィールドワーク。シーカヤックの拠点作りや海水からの塩作りに取り組んでおられる向島の森大介さんと、尾道の台所を支える、未来を見据えたモノづくりに向き合う因島の農家「熊八屋」の村上さんを訪問しました。

まずは現在改築中の「シーカヤックの拠点」へ。…かなり年季の入った建物です。もともと船乗りだった方のお家だとか。家の中に埋もれていた木箱から現れたのは、昔の海図。そこには今とは違う、昔の海岸線が描かれています。よく見ると、尾道の島々には塩田が広がっています。「海水そのものから作る塩には、ミネラル分がたっぷり。10リットルの海水から、ほんの300グラムの塩ができる。昔はみんな、家庭でも作っていたんだと思う。シーカヤックを長年やってきて、自分の生き方と海との関係をもっと近づけたいと思うようになった。海の素晴らしさを知らない人たちにも伝えたい。」と、森さんは熱く語ります。やっと完成した塩を使い、おむすびを握り、青空の下でいただきました。塩なのに、甘い…海の恵みを感じる昼食でした。

午後からは、実際にシーカヤックに乗って海へ。水面を滑るように漕ぎ出すカヤック。渡船よりも近い水面。オールが生み出す静かな水しぶき。バランスを取りながらのカヤック体験は、”新しいことを始める時の気持ち”を思い出すきっかけになったのではないでしょうか。

カヤック

その後は、村上さんのフィールド、因島に移動。Uターンしてこれまでの暮らしで感じたことを、受講生一人一人の思いを深掘りしながらお話くださいました。自分にとって本当に必要なものとは何か。「そこに住む」ということは「そこに住む人と関わる」ということ。ぼんやりしていた「移り住むという暮らし方」、だんだん見えてきた気がします。

最後は村上さんの育てた人参畑で収穫体験。元気な人参をお土産に頂いて、森さんに分けていただいた塩とともに、受講生は今の生活の場所に帰っていきました。

 にんじん収穫

講義名
移り住むという暮らし方学
定員
10名
日程
第1回 5月21日(土)10:30-12:00 
第2回 5月21日(土)13:30-15:00
第3回 5月21日(土)15:30-17:00
※21日の夜は、交流会を予定
第4回 5月22日(日)10:30-12:00 
第5回 5月22日(日)13:30-15:00
第6回 5月22日(日)15:30-17:00
第7回 6月18日(土)10:30-12:00  
第8回 6月18日(土)13:30-15:00
第9回 6月18日(土)15:30-17:00
開講決定日
開講決定!5月18日(水)まで受付中※開講決定日について
授業料
15,000円 (全5回/税込) ※事前銀行振込
キャンパス
尾道自由大学キャンパス、尾道の町、尾道の家
教授
小川香澄
持ち物、その他注意事項
1日目の講義終了後(18:30〜20:30頃まで)に、ゲストや町の方々との交流会を予定しています。
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