愛しの金継ぎ学
暮らしと環境学部


大切な器に新たな命を吹き込む


日程
第1回 5月15日(月)10:30-12:00
第2回 5月16日(火)10:30-12:00
第3回〜第5回の日程は、受講生のみなさんと相談の上決定します。曜日は月曜 or 火曜を予定しています。
授業料
20,000円(税込)
キャンパス
尾道自由大学メインキャンパス
教授
田代京子
キュレーター
高野哲成
開講決定日
開講決定!5月8日(月)まで受付け中

講義内容

長い長い漆と日本人の歴史
「漆」と聞くと、特別なときに使う、高価なもの、というイメージがありませんか?日本での漆の歴史は縄文時代前期、およそ9000年前にさかのぼります。長い歴史の中で培われてきた伝統の技。本来はもっと身近で、日々の暮らしの中で活かされてこそ価値があるものではないでしょうか。

漆の本領は艶やかな「塗装」、それだけではないのです。もう一つの特性として、優れた「接着」機能があります。この2つの役割を存分に活かしたのが、この講義で習得する、陶器の割れや欠けを修繕する「金継ぎ」の技法です。割れたり欠けたりしてしまった器を甦らせ、新たな命を吹き込む、それが伝統の技「金継ぎ」です。家に昔からある骨董の大皿、贈り物でいただいた茶碗、旅先で見つけたお気に入りのお皿…これからもずっと使い続けたいと思っていたのに、うっかり傷つけてしまった器を、あなたの手で甦らせてみませんか。

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器と向き合ううちに、愛おしくなる
金継ぎの醍醐味は、器の作者と修繕する者、この二者の手と心が入り、「この世にひとつだけの器」となることです。器とじっくり向き合い、対話しながら、どのように作業を進めるか、どんなふうに仕上げれば、本体と繕った部分とが美しく調和するかを考えていきます。

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そして、完成するころには、「この器については、誰よりも深く観察し、理解している」という自負と愛着がわき上がり、より永く、より大切に使おうという愛しい気持ちが芽生えるとともに、漆による接着や塗装の基礎的技術が身についていることでしょう。

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穏やかな春の尾道で、「金継ぎ」の技法を習得し、器とともに新しい暮らしをはじめてみませんか。

(第3期募集開始日:2017年2月21日)

こんなかたが対象です

  • 伝統工芸、漆に興味のある方。
  • 手しごと・造形が好きな方。
  • うつわが好きな方。
  • 新しいことにチャレンジしてみたい方。
  • 無心になりたい方。

卒業者の声

  • 教授の作品で、器の大きく欠けた部分を埋めて元の形に戻したものを見せて頂いたのですが、漆の強さとか応用が利く点を実感できて興味深かったです。知人の割れた器を修繕していくことで技術を磨いていきたいと思います。
  • 金継ぎはもちろん、漆の用途の幅の広さや、丁寧に暮らす愉しさを学べました。本を買ってひとりでやってみようかとも思っていまさしたが、作家さんから、直に見て学ぶよさを実感!疑問が次々にクリアになるって爽快ですね!受講後は、家にある器はもちろん、木製品など漆の活躍の場をついつい探してしまいます。モノを見直す機会にもなりそうです。

講義計画

第1回

How to金継ぎ&あなたと器の物語

漆の特性(塗装と接着)を活かした「金継ぎ」の作業の流れを学び、最初の工程として割れたり欠けたりした部分に漆を染み込ませます。また、金継ぎに欠かせない道具のひとつ、竹べらを自作します。実際に金継ぎが施された器や、各自が持参した金継ぎしたい器を観察し、どのように作業を進めていくかイメージするとともに、器にまつわるエピソードや想いを語り合います。

第2回

割れた器をくっつける-麦漆(むぎうるし)による接着

市販の接着剤と漆を使った接着との違いを学び、「麦漆」を作り、それを使って器を接着します。割れが多い場合、続きは第4回までの宿題となります。

第3回

欠けた部分を埋める-錆漆(さびうるし)による埋め

「錆漆」を作り、欠けた部分を埋めます。乾燥に時間がかかるので、その後の行程(錆漆の表面を研いだり、重ね 塗り したりする作業)は、第4回までの宿題となります。 また、最後の金を蒔く工程に備えて、墨汁で半紙に仏画や鳥獣戯画を模写し、筆使いを練習します。

第4回

美しく仕上げるために-黒漆による下塗り

割れと欠けを修復した部分に金を蒔く前に、漆で下塗りをします。この作業によって、金継ぎ面が滑らかに美しく仕上がります。

第5回

金で仕上げる-金粉蒔き

金粉を蒔くために再び継ぎ目を漆でなぞった後、金粉を蒔いて完成させます。完成したものを鑑賞し、品評会を行います。

講義名
愛しの金継ぎ学
定員
8名
日程
第1回 5月15日(月)10:30-12:00
第2回 5月16日(火)10:30-12:00
第3回〜第5回の日程は、受講生のみなさんと相談の上決定します。曜日は月曜 or 火曜を予定しています。
開講決定日
開講決定!5月8日(月)まで受付け中 ※開講決定日について
授業料
20,000円(税込) (全5回/税込) ※事前銀行振込
キャンパス
尾道自由大学メインキャンパス
教授
田代京子
キュレーター
高野哲成
持ち物、その他注意事項
※教材費(道具一式と材料の漆)として、10,000円程度かかります。第1回の講義のときに、揃えていただきます。
※金継ぎしたい器を各自ご持参ください(ただし、釉薬がかかっていない素焼きのもの、時代の古いもの、大きな欠片のあるものは高度な技術が必要になりますのでご遠慮ください)。事前準備として、第1回までに破損部分を歯ブラシ等で磨いて細かい破片を取り除いたうえ、中性洗剤で丁寧に洗い、3日以上乾燥させておいてください。
※器がない場合はこちらでご用意いたしますのでお申し出ください。
※講義で漆を扱います。かぶれる可能性がありますので、肌の露出を控えた服装での受講をお勧めいたします。
※第1回にはカッターナイフや小刀、第2回、第3回には習字の小筆を持参ください。
※第3回、第4回の後には宿題として各自作業がございます。

次回開講日程の問合せ


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