尾道自由大学の人気講義『盛り付けデザイン学』では、器への盛り付け方やを中心にテーブルコーディネートやスタイリングのヒントを学び、日々の食卓に、思いやりと少しのセンスを加えるだけで、より自由で楽しい食時間を演出できるということをお伝えしてきました。
本講義では、自分が「発信」してみたいテーマを教授と共に考え、ご自身が仕事として取り組まれていること、魅力を伝えたいものをより魅力的に発信する方法を学びます。地域の食材や、器など身の回りにあるものの魅力を見直す視点や、盛り付けデザインの根幹にあるグラフィックデザインについてのセンスや知識を活かし、受講生と教授がスタイリングを作りあげます。
飯野登起子さんはグラフィックデザイナー出身。現在は、盛り付け+デザインの造語である「盛り付けデザイナー」として料理やテーブルのスタイリングや百貨店のディスプレーデザイン、食の魅せ方のプロデュースをお仕事とされています。シンプルな料理も並べ方によって驚くほど印象が変わります。意外なメニューがパーティーフードになるなど、その「魅せる盛り付け」によって老舗の料亭から新進気鋭のフレンチレストラン、農家や陶芸家などの作り手たち、島やお寺などの地域まで、「食」にまつわる様々な分野の人々とのコラボレーションが生まれています。
飯野教授の自由で洗練されたデザインの源泉は、食材や器といった商品の裏側にある、作り手の想いや活動スタイル、その土地の文化背景などをストーリーとして、色彩や構成といったデザインの手法によって表現されているところにあるのかもしれません。
1日1組の限定講義
本講義の特徴は、社員研修やお店の開店準備など様々なシチュエーションに合わせて開催が可能なところです。講義の中はテーマに基づいて、実際に製作物として、お店のメニュー写真やフードディスプレイなどをイメージして撮影まで行います。
講義というよりは、コンサルティングに近いのかもしれませんが、盛り付けやスタイリングについての課題や疑問を解決すべく、飯野教授と共に対話と実践を重ねることで、その視点や考え方に触れることが出来ます。
※ご希望があれば、教授がカメラやiPhoneで撮影された写真をお送りし、発信にお使い頂くことも可能です。この講義を通じて、自分の仕事や暮らしの中にあるものの魅力を再発見してみませんか?
「盛り付けデザイン学の卒業生の方からお話を伺う中で、色彩や構成といった盛り付けデザインのよりテクニカルな部分を学んでみたいという声や、ご自宅やお仕事の中で実践するための具体的なアドバイスが欲しいという声を頂くことがありました。これまでも東京の自由大学では、『盛り付けデザイン学』に近い『おうちパーティー学』という講義の他に、より理論や技術に特化した『おいしい盛り付け学』という講義を開催してきたのですが、本講義はその内容も踏まえつつ、受講生と一緒に新しい何かを作り上げる新しい講義に挑戦してみたいという思いで誕生しました。」
(ご参考)飯野教授のこれまでの活動について
下鴨茶寮(新宿伊勢丹ディスプレイ、HP撮影スタイリング)
サークルKサンクス、ファミリーマート(展示会ディスプレイ)
ホテルメトロポリタン東京池袋、さいたま新都心(HP撮影盛り付け)
出西窯(くらしの陶・無自性館ディスプレイ、社員研修)
古我邸(おせち盛り付け、メイン皿のコーディネート)
amstyle(広告用撮影スタイリング)
CHEESE STAND(HP撮影コーディネートとスタイリング)
かも川館(広告用撮影スタイリング、社員研修)
福顔酒造(HP撮影コーディネートとスタイリング)…etc
(第1期募集開始:2022年6月4日)
○受講動機のヒアリング(盛り付けにまつわるお悩みや課題、テーマにしたいもの、スタイリングの中で見せたいもの)
○講義開催場所のご相談
※必要に応じてキュレーターによる事前視察を実施させて頂きます。
※受講理由をお聞きして、そちらの方が適していると判断される場合は同時期に開講される姉妹講義である『盛り付けデザイン学』のご受講をオススメする場合が御座います。
○自己紹介
○フィールドワークを実施。スタイリングに必要な素材を集める。
○テーマについてディスカッションを実施。
○ご希望によっては盛り付けデザインについての座学(実例を交えた盛り付けのヒント、色彩構成の知識など)と体験ワークを実施
○盛り付けデザインの実践。教授、受講生、キュレーターが各自協力しながら必要な素材集め、調理、スタイリングなどを行う。
○完成したスタイリングをカメラやiPhone等を使って撮影していきます。講義のテーマに合わせて撮影した写真の使われ方をイメージしながらの撮影を行います。
○Q&A
○今後の課題や発信方法などについてディスカッションしながら、卒業後の取り組みについてイメージを膨らませます。
○卒業後も飯野教授に疑問点などをメールなどでご質問して頂くことが出来ます。