あなたと一緒に歩んできた靴。あの頃のようによみがえるとしたら。
靴の汚れや疲れを、あきらめていませんか?履き心地の良い靴は、登場頻度が高いですよね。反対に、奮発して買ったけど、使わないうちになんだかくたびれてしまった靴も眠っていませんか?
実は、きちんとした手入れをすると、靴は新品同様に、またはそれ以上に輝きを増すんです。
もちろん、靴の手入れに関しては、本や雑誌、WEBでも多く紹介されています。しかし、それみても、なかなか納得のいくお手入れができるようにはなりません。なぜでしょう?
料理教室やケーキ作りを習ったことのある方なら、同じような気持ちを味わったことがあるのではないでしょうか。「さっくり混ぜる」ってどういうこと?「角が立つまで泡立てる」って、どんな状態??靴のお手入れもそうです。本に書いてある「適量」が、実際にどのくらいなのか。ブラッシングの微妙な強弱など、実際に手を動かし触って感じてみないとわからないことが多いからです。
市販されている手軽なお手入れグッズの中には、逆に靴を傷めてしまうものもあります。大切な靴をメンテナンスするときは、失敗できません。靴は大切にしたいけど、自己流でやるには少し怖い。そんな方に、ぜひこの講義を体験して欲しいのです。
今回は、少人数で手とり足とり、具体的なお手入れ方法を、職人が直接伝授するので、コツを肌で感じることができて安心です。
教授は日本でも数少ない靴磨き職人
教授の明石さんが靴磨きという職業に出会ったのは21歳、絵を描きながら自転車で日本を旅してまわっている道中のこと。「靴磨き」という看板を下げたバイクの青年と出会い、ご自身も靴磨きの世界へ。2008年に南青山にopenした靴磨き専門店「Brift H(ブリフトアッシュ)」で働き始め、百貨店、一流アパレルブランドのイベントなどでも靴磨きパフォーマンスを経験。 現在、東京の自由大学、埼玉県熊谷のNEW LANDなど様々な学びの場所にて日本には数少ない靴磨きの講師として活躍中。今の時代だからこそ、靴磨きの大切さと奥深さを伝えることで、物を大切にする心、物と向き合う心を伝え、靴磨きを歯磨きくらい当たり前の文化へ発展させていくために精力的に活動中。
一度学んだら、一生つかえる定番スキルを
このスキルは一生もの。一度ちゃんと身につければ、未来永劫つかえます。モノを消費するより、モノを愛しみ長持ちさせるほうが、生き方として美しい。いまは「消費よりメンテナンスの時代」です。靴は大切にケアしながら履き続ければ、どんどん良くなるものです。自分の靴だけではなく、家族の靴、大切な人の靴をよみがえらせることができれば、その人たちにも気持ちの良い靴との時間をプレゼントすることができます。
靴は、10年履いてようやく”自分の靴”になる。
まずは10年、そしてできれば20年履ける靴に育ててみたいと思いませんか?いつでも歩く時の「パートナー」である靴をみんなが大切に磨き上げたら、日本中の足元がキレイになるはず。
坂のまち尾道は、歩くほどに魅力を発見できるまち。ここに暮らす人々が大切に積み重ねてきた歴史や風土を、ピカピカに磨いた靴で歩き、一緒に感じましょう!
明石教授より
「靴は、あなたと歴史をつくるパートナー」 うれしいときも、つらいときも。今まで、あなたは人生を歩んできました。 靴は、そんなあなたが一歩ずつ歩んできた道のりを知っています。 靴は、あなたと一緒に人生を歩む、心強いパートナーなのです。 私は職人として靴を磨くようになってまだ3年ですが、たくさんのお客様と靴たちに出会いました。 初めて自分で働いて稼いだお金で手に入れた高級靴、20年前に母親からプレゼントされた大切な靴、叔母から受け継いだ30年前の靴。どの靴もその人たちの想いや歴史が感じられる素晴らしいものです。大切な靴を長く履き続けるために、そのお手入れを自分の手でできたら素敵だと思いませんか。 靴ほど “その人となり” を表すモノはありません。どんなにきちんとスーツを着ていても、靴がくたびれていれば、良い印象は受けないでしょう。靴を磨くことで背筋がシャキッとして、不思議と自信がわいてきます。店で磨いた靴を履いて帰られるお客様の姿は、本当にかっこよく見えるのです。私はそんな背中を見るのが大好きです。仕事に生き甲斐を感じる瞬間でもあります。 いま停滞気味の日本を、足元から明るくする。私はそういう思いで、一足入魂で毎日磨いています。この講座で、靴を愛する仲間に出会えることを楽しみにしております。
(第5期募集開始日:2016年4月14日)
教授の靴磨きデモンストレーションを通じて、革の種類・特徴を知り、最良のケアを学びます。”靴磨き7つ道具”の使い方をマスターしよう。
履き心地が大きく変わる、”少しあたる部分”への対応法を学びます。また、実はあまり知られていない、TPOにふさわしい靴の選び方を学びます。
鏡面磨きは靴磨きの基本であり、真骨頂。革に潤いと輝きを与えるために絶対必要なことです。靴を立体的に輝かせるには?
スエードにはヤスリ、エナメルには水など、革以外の素材をケアする極秘テクニックを実践で学びます。白や色モノなど、一般的に難しい色のお手入れや、靴の大敵、雨じみやカビなどのトラブルへの対処法を学びます。
第4回までに学んだことを活かし、いつもお世話になってる方、家族や友達、パートナーなど、あなたの大切な人の靴を感謝の心を込めて磨きます。仕上がったピカピカの靴に、手紙をつけてお返ししましょう。