講義レポート


靴を“育てる”という目からウロコの感覚


講義名:20年履ける靴に育てる 坂のまち編 | レポート公開日:2015年04月16日


20年履ける靴に育てる第2期は、2015年2月に開催。階段を上らないと辿りつかないキャンパス。東京から道具一式を持ってきてくださった明石教授の息も上がります。今回は、地元尾道市や福山市、そして遠くは兵庫から受講生が集まりました。今回のレポートは、因島から通学された、宮地晶子さんからお届けいただきます。

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私は、何か習い事をしたいと思い、“広島県” “尾道” “ものづくり教室”でネット検索したところ、この「20年履ける靴に育てる」に当たりました。これまで私には靴というのは“作る”か“修理する”という考え方しかなかったので、“育てる”という感覚は新鮮に感じました。

ちょうど、“好きだけど最近あまり履いていない靴”があり、お店に持って行ってプロにきれいにしてもらおうかどうしようか迷っていたところでもありました。「自分でできる!」ということと、何より職人の技を“盗む”のではなく“教えて”もらえる!…こんな魅力的な講義は無いと思い、受講を決めました。

1日目は自己紹介から始まり、靴磨きの道具、革・靴についての講義、そして基本の磨き方「鏡面磨き」を明石先生のデモンストレーションを見て学びました。元々、特別汚れているわけではない靴でも「ホコリをブラシで取り・汚れを拭き取り・クリームを塗る」という基本の保湿ケアだけで、みるみる生きかえったように綺麗になります。人間の肌のお手入れと同じだそうです。そしてさらに「ワックスを塗り、磨く」と、ピカピカです。まさに生まれかわりました。

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見て学んだ次は、実践にうつります。私の持ってきた靴は、買ってから一度も保湿ケアをしたことがなかったもの。乾燥しきっていたようで、みるみる内にクリームが革に吸い込まれ、グレーのようだった黒が本当の黒になりました。嬉しさとともに、これまで可哀想な扱いしかしてなかったことを反省しました。

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2日目は、昨日の続きで鏡面磨きのワックス塗りからスタート。布の持ち方から教わり磨いていく間に、昨日の段階で「本当の黒になった」と思っていた靴がさらに輝きを増し、新品の時よりも美しく味のある“自分の靴”になりました。ピカピカと光っています。

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一緒に受講された方は普段から家族みんなの靴磨きをされていて、自己紹介の際の“靴磨きが好きな理由”として「すぐに結果が出るところ」とおっしゃっていました。本当にその通りで、ちょっとした事の積み重ねで、靴が輝きを取り戻していきました。それが、何よりも嬉しかったです。

最後の講義では、大切な人の靴を磨きます。私が選んだのは母の靴。キズも入ったりと古い靴でしたが、それも綺麗に生まれ変わりました。家に帰ってメッセージとともに渡すと、とても喜んでもらえました。人に喜んでもらえるとうれしさも倍増しますね。
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受講後、自分の生活が劇的に変わったということはありませんが、気持ちの変化はありました。因島から尾道本土のキャンパスにフェリーで通う道中や、他の受講生の方とお話しする中で、地元のことを何も知らないというか、知ろうとしてこなかったことに改めて気づかされ、「知りたい」という気持ちが生まれたのです。

2日間でこういう気持ちになれて、楽しく、遠慮なく質問できる講義にしてくださったのは、先生やスタッフの方の雰囲気づくりのおかげだと思います。これからは磨くこと、知ることの両方を少しずつでもできたらと思います。
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(text:20年履ける靴に育てる 坂のまち編 第2期卒業生 宮地晶子 )

講義名
20年履ける靴に育てる 坂のまち編
定員
20名
日程
第1回 12月3日(土)11:00-12:30
第2回 12月3日(土)13:30-15:00
第3回 12月4日(日)10:30-12:00
第4回 12月4日(日)13:00-14:30
第5回 12月4日(日)15:30-17:00
開講決定日
11月18日(金)まで受付中※開講決定日について
授業料
15000円(税込) (全5回/税込) ※事前銀行振込
キャンパス
尾道自由大学メインキャンパス
教授
明石優
持ち物、その他注意事項
・希望者は靴磨きに必要な道具一式(10000円)を購入可能です。
・すでに道具をお持ちの方はご相談ください。
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