講義レポート


日常にスパイスを!


講義名:インドに学ぶスパイス学 尾道味付け編 | レポート公開日:2014年04月13日


インドを旅したのはずいぶん前のこと。

エローラやアジャンターなど寺院をメインに廻った。初めてのインドはあまりにも広大で刺激的で、あっという間の一か月。心細いとき、調子が悪いとき、楽しいとき、一息つきたいとき。デリーやムンバイの都市はもちろん、小さな地方の田舎町でも、いつでもどこでも頼りになるのが甘くスパイスたっぷりのチャイだった。大量の茶葉とスパイスを抱えて帰国し、このスパイスがなくなったらまたインドに行くんだと心に決め、あれから早10年…。尾道自由大学で『インドに学ぶスパイス学』が開催されると知り、迷う余地なく応募した。こんなに近くで、インドやスパイスに触れられるなんて!

2日間のキャンパスとなる、尾道の海岸通りにあるレストランMINNOWで、まずは受講生の自己紹介からスタート。レストランやカフェのオーナー、スパイスに興味がある、カレーが大好きなどなど。出身地、お仕事、動機はみなさん様々。ドキドキ、ワクワクな空気が流れる。
講師は鎌倉在住のメタ・バラッツ先生。スパイスを輸入販売されているスパイスのエキスパート。にこやかに穏やかにお話しされる、まさにカレーの王子様。

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1日目はスパイスの効能、歴史を学ぶ。スパイスの歴史は、世界の歴史とともに歩んできた。スパイスで富を得、争いも起きる。それほど重要な存在だったスパイス。
普段の生活にはもちろん、医学、宗教に付きものだったそう。いかにして生活にうまく取り入れるかを研究してインド料理は発展したのではないか?とのこと。

バラッツ先生は仰る。スパイス自体はただの粉。脇役ではあるがそれがないと主役が引きたたないと。
争うことなく、単純にスパイスの香りや味を楽しめる現代の私たちは幸せだなあとしみじみ感じる。実際にスパイスを香ったりお湯に溶いて味わったりして、スパイスの効能のお話しが進んでいく。特にインド料理に欠かせないターメリック(うこん)は特筆すべき効能だらけ。古代の女性はヨーグルトと混ぜて顔のパックにしたとか。

そして、美味しいカレーを作るためのスパイス×素材ディスカッション。
尾道ならではの食材、わけぎ、いりこ、たこ、あさり…。あんなものからこんなものまで!バラッツ先生も生徒たちもヒートアップして、机の上は素材の走り書きでいっぱいに。なんでも包み込んでくれそうな可能性を秘めたスパイスって素敵。基本の4つのスパイスを使えば美味しいカレーができることにも驚きだ。

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2日目の調理実習では、前日のディスカッションをもとにチームにわかれカレー作り。私のチームは旬の食材のあさりや菜の花を使ったカレーを作ることに。デザートにチャイのプリンも。スパイスを利かせた副菜も。習いたてのスパイスをあれこれ使ってみたくて品数が増えていく。

尾道ならではのカレーをバラッツ先生自ら調理。
いりこやわけぎをスパイスとあわせたどこか懐かしい和の香りがする新しい尾道のカレー。古きを重んじながらも、新しい文化を取り入れてきた尾道にぴったりだった。

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とっつきにくいと思っていたスパイスが、本当に身近になった2日間だった。そして、スパイスの楽しさや可能性を誰かに教えたくなる、そんな講義だった。メインとして使ってもいいし、エッセンス程度でもいい。少しのスパイスでさえも、有るのと無いのとでは確実に違いが出てくる。
とりあえず、週末は友人を招いてカレーをふるまいたくてウズウズしている。どんなカレーを作ろうかな。

(text:「インドに学ぶスパイス学ー尾道味付け編ー」第1期卒業生/辻本桃子)

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講義名
インドに学ぶスパイス学 尾道味付け編
定員
10名
日程
第1回 8月6日(土)11:00-12:30 
第2回 8月6日(土)13:30-15:00 
第3回 8月6日(土)15:30-17:00
第4回 8月7日(日)10:00-12:30
第5回 8月7日(日)13:30-17:00
開講決定日
2016年7月27日(水)まで受付中※開講決定日について
授業料
28,000円(税込) (全5回/税込) ※事前銀行振込
キャンパス
尾道自由大学キャンパス
教授
メタ・バラッツ
キュレーター
白鳥法子
持ち物、その他注意事項
7種類のスパイス:クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー、シナモン、クローブ、カルダモンを持参してください。 お持ちでない場合、1回目の講義時に7種類セットを3,500円でご購入いただけます。また、2日目にカレーづくりの材料費として1500円別途頂きます。調理をしますので、エプロンを持参してください。
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