秋の夕暮れ・・・。尾道自由大学は眼前に広がる尾道水道に沈む夕陽とともに、言葉では表しきれないココロとカラダに響くトーク&ライブ・イベントを開催します。
先進国では珍しい“自然崇拝”という信仰をいまだ心に保つこの国は、一方で無宗教を謳う代表的な国。しかし、子が育つ過程で神社に出向き、結婚式は教会で、そして、あの世への旅立ちは仏教による儀式を何の疑問も持たず受け入れる。こう考えると宗教にはとても寛容な心をもっているといえますが、そういった特殊儀礼にかかわらず、日々の暮らしと習慣を紐解いていくと、意識している・していないに限らず絶対的自然崇拝のもと、僕らの毎日を彩られている。
僕らの祖先はいつからこの国に住み、いつから日本人を名乗るようになったのか?
世界中の様々な国同士がその主権だけを主張するあまり、日々脅(おびや)かされる今の世界情勢のなか、この国の歩んできた歴史もほとんど伝わっておらず、何がリアルで何がアングルなのかを右往左往しながら生きている。局所的な喜びと相対的な不安が交差するこの時代だからこそ、考え感じなくてはならないことがある。
古来より僕らの祖先は、目に見えない偉大な力を意識し、生きる権利よりも命そのものへの感謝を優先していた。その時の祈りの先にはいったい何があったのだろう。そんなことを考え感じる時間を皆さんと共に過ごしてみたいと思います。
■プログラム
・第一部 18:30~19:30
『Pray to the stone talk』
巨石ハンター ≪須田郡司≫ × 神社学 ≪中村真≫
巨石・磐座・祈りの地・・・。
古来から守られてきた石文化と信仰をひも解き、基礎的な地球文化を知り未来への可能性を考える。
・第二部 20:00~21:30
『Fabiano do Nascimento solo guitar live』
アフロ・ブラジリアンの未来というべき才人、ファビアーノ・ド・ナシメントは1983年リオ・デ・ジャネイロ出身。由緒ある音楽一家に育ち、幼年期よりクラシックや音楽理論などの教育を受けたファビアーノは12歳からギターを手にし、以来この楽器に魅了されブラジル音楽とジャズを独学で研究し卓越した演奏能力を身につけていくことになる。現在世界中で同時多発しているシャーマニック・ミュージック・シーンの最先端とも言うべき、清らかで繊細なサウンドで森羅万象と神を称えるメッセージ性の強い音楽を奏でている。
講義レポートはありません。