講義レポート


岩戸開き


講義名:Trip on AWA 2  | レポート公開日:2014年11月14日


こんにちは。クリエイティブチームの白鳥です。

中村校長と行く、日本の原信仰に触れる旅「Trip On AWA」。台風が接近する中であわや中止か?と危ぶまれる中、天候の狭間を縫って、無事開講されました。奇跡続きの道中。受講生に臨場感溢れるレポートをしていただきましたので紹介いたします。
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阿波、初上陸。
台風19号が接近する中でのTrip On AWAは、まさしく自然の偉大さ、強さ、自然を通して神様を間近で体感できた素晴らしいものだった。刻々と姿を変えていく空の雲も、木を揺らす風の強さも、全ての空気感がこの時にしか味わえない最高のもの。大きなトラブルもなく、集まった仲間全員で参拝できたのは、常に私たちは見守られていたからだと思う。

一日目は剣山へご挨拶。
剣山に行く途中で立ち寄った天川神社や鳴滝。臨機応変な行程は、のびのびとして自由で満たされるものだった。剣山は登り始めた最初の数十歩が一番きつくて、しんどかったけれど、不思議なことに頂上へ近付いていくにつれ、苦しさは感じなくなっていった。紅葉していく周りの景色、澄んだ空気、心地よい風-。それらが辛さを取り払ってくれたのだろう。
辿りついた頂上は、たまに息が詰まりそうになるくらいの強風。それにも関わらず、ただその中で静かに佇む小さなお社の存在感はなんとも言えず、空と山のグラデーションと合わさると一層素晴らしさを増して、思わず「かっこいい」と言葉が漏れた。
強風に飛ばされないように皆でつないだ手は頼もしく、一人の心細さや不安は、一緒にいてくれる仲間がいると感じないもので、むしろ心強くなる。皆と一緒で本当に良かった。
山小屋での暖かいご飯と草餅は、頂上での強風による寒さを軽減させてくれた。そこでとても印象的だったのは、剣山を撮り続けているカメラマンの写真集だ。その写真集の中には「白骨樹」という言葉があった。地球温暖化やオゾン層の破壊により、剣山の木々は白く枯れ、それは年々広がりを見せているという。カメラマンは「破壊が進む山をどう食い止めたらいいか分からないが、自分にできることは、きれいな剣山の状態をできるだけ多く写真に残すことだ」と語っていた。自分のできることを自分ができる範囲で行っているそのカメラマンに打たれた。
下山の際に辺りを見回すと、本当に白く朽ちた木がそこかしこに見て取れて切なくなった。登山の時にも視界に入っていたはずなのに-。知ることで世界の見え方は変わる。僅かなことだけど、とても大きな差だ。

tsurugi

二日目は神社巡り。
「早朝参拝」の気持ち良さをを知っていたので、5時朝食の6時出発は苦にならなかった。天気も持ちこたえ、晴れ間も見えた天磐戸神社は、神話の舞台そのもの。あの空間は時間を忘れていつまでも居たいと思うほどの心地よさだった。
裏に鎮座する別神社へ行くと、表で感じた少し荒い風がぴたっと静かになった。とても穏やかで神聖な空気感で、思い出すだけで癒される。聴こえる献笛、一点に射しこむ光、寝転がって見上げた空の青さ-。どれもがすべて心地よく、あの場に居られたことに本当に感謝。
白人神社は異空間へ続くような雰囲気で、本当に不思議な空間だった。積み上げられた石の囲いにある3つの入り口とその中に5つあるお社は、初めて見た形態で、手つかずのままに自然を感じる場所だった。それを裏付ける無数に張り巡らされたクモの巣は、蜘蛛が苦手な私にとっては、本気で怖かった。避けて通っているつもりなのに、ことごとく引っかかるのは何かの陰謀かとも思った。もしかして、逃げるから捕まるのだろうか、と思ったり。
半崩壊した道路をものともせず、突き進みたどりついた天岩戸立岩神社。山や岩に手を使いながら登るのはやっぱり面白くて楽しかった。道なき道を開拓して、危険なくどうやって登っていこうか考えながら登るのが好きだなと思った。好きなものが共通している仲間と過ごす日々は、短い期間だったとしても本当に楽しく、振り返ると、今回初めて会った人もいるはずなのに初めてな感じがしない不思議な感覚で、本当に出逢いに感謝。
kenteki

「岩戸開き」
この点において、大きな収穫を得た。ふわふわと浮ついた霧の中から少し視界が開けた気がする。どう展開していくか、それはまだはっきりと描けていないけれど、方向性は決まった。それだけで大きな進歩。
今の私が持っているもので、誰かの役に立ち、必要としてもらえるのなら、こんなにうれしいことはないと思った。一歩踏み出して模索しながら歩いていこうと思う。振り返ってみて、辛かったことも全てがこの時の為に繋がっていたのかもしれない。そう思えたら、辛さや苦しさはあってよかったと今は心から思える。
最後に、行きも帰りも無事でいられたのは、安心して居られた環境があったから。気を遣い、責任を持って注意深く対応してくださった中村教授とキュレーターの水澤さんには、本当に感謝しております。Trip On AWAを企画・進行をしてくださり、本当にありがとうございました。また他の講義にも是非参加します。

(text:「Trip On AWA」受講生/工藤香奈子さん)

講義名
Trip on AWA 2 
定員
6名
日程
【2泊3日の特別プログラム】
6月26日(金)〜28日(日)
集合:6月26日(金)10:00 高松空港
解散:6月28日(日)時間未定 高松空港
※高松駅⇔高松空港はリムジンバス有り
※宿:
開講決定日
開講決定!6月8日(月)まで受付け中※開講決定日について
授業料
40,000円税別(宿2泊、現地交通、朝夕食込) (全5回/税込) ※事前銀行振込
キャンパス
阿波(徳島県)
教授
中村真(JINJA BOOK発行人)
持ち物、その他注意事項
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