いぐさ部いわぶちです。さすが師走。寒くなってきましたね!今回はワークショップの模様をお伝えします。
12月8日の土曜日は、尾道から車をとばしてこっそり府中の介護施設にワークショップに行ってきました。実は、介護施設や児童施設、学校などに、お呼ばれすることが何度かあります。こういうときは、スケジュールが可能な限りで参加しています。
府中ふれあいホームうかいさんでは、毎月に介護相談会を開催し、相談者さんや訪問者さんが楽しめるよう、コーヒースタンドや簡単なワークショップブースを設けられています。このたびは、ワークショップ主催者として、いぐさ部も参加しました。
いぐさでつくるアクセサリーは、とても簡単なつくりです。染めたい草と、十字にしたつまようじを用意し、規則的に編んでいくだけ。編み上げたら、100円均一などでもみかけるグルーガンで金具を接着して終わりです。
このシンプルな行程をお伝えして、
「あれ、こうかな。」
とか、
「ああ、こうですよ」
とか。
「まちがっちゃった」
「だいじょうぶです」
この会話を何度と無く繰り返します。
参加者さんといぐさ部で一緒に作り上げるアクセサリーは、作った人の数だけ表情があります。
無骨なものも、すっきりと薄いものも、上手いとか下手とかがなく、また好きな色を選んでつくったぶん、愛着がものすごく湧くようで、子供たちであればすぐさま身に付けます。
おばあちゃんたちは、さもそのアクセサリーがずっしりとした宝石でもはめこまれているかのように、大事そうに両手で受け取ります。もはや、神聖な雰囲気さえ漂うのです。
思えば、私たちいぐさ部は、この瞬間があるからいぐさ部をやっています。
いぐさは当然、貴重なものだし、せとうちの財産だと思います。
でも、もうワンステップ。いぐさがこの地に住むひとたちの宝物になってほしい。
グーグルアースで場所を検索したら、ぎゅぎゅっと近くまで、見たい景色を探せますよね。わたしたちは、それ以上に、風景の中で歩いているおばあちゃんやおじいちゃん、こどもたちを想像しなければなりません。
せめて一緒にいるときに、笑顔でいてくれるにはどうしたらいいかを考え続けたい。
木村や、私の原点はそこにあるのではないかなと、今日のワークショップを通じて思い出せたのでした。
12月13日・14日に控える島根の出張ワークショップの様子も、ブログを通じてお伝えしていきます。
どうぞ、お楽しみに。
今回いぐさ部が出張した、広島県府中市のふれあいホームうかいさんはこちら