【いぐさ部】備後い草の株分けが始まりました


カテゴリ:コラム | 投稿日:2016年10月31日

こんにちは。いぐさ部の木村です。最近いぐさ部では、い草のものづくりワークショップを月に2回ほど行うようになりました。ワークショップも数を重ねるようになり、参加者の方や参加者の知人の方々から「いぐさ部ってどんな活動してるの?」、「イベントに参加しませんか?」、「次はいつ開催しますか?」など、嬉しいお声もいただくようになり本当に有難いです。今後も引き続き頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

い草の苗の準備‐株分け‐

さて、早くも10月も後半になりましたが、今月はワークショップに加え、い草の栽培の方も、忙しくなってきます。

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▲い草の株

ひとつひとつ手で行なう大切な作業

なぜかというと、10月は、い草の「株分け」の季節だからです。「株分け」とは、11月に行われる植え付けのために、い草の苗を準備しておく作業です。早速、私たちも、この株分け作業を体験しに、い草田んぼ栽培のお手伝いをしていただいてる門田さんの作業場へ行ってきました。具体的に、どんな作業かというと、大きない草の1株を、手で何株にも分けていくことです。

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▲株分けの流れ

ただ手で割っていくだけではなく、根っこ近くに生え始めている「新芽」が大事です。この「新芽」が来年の夏には立派に育ち、収穫を迎えるからです。株分けでは、この新芽を少なくとも2つ残した状態で、上手く割っていきます。そして、このようにポットの中に入れて、11月の植え付けまで保管しておきます。

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▲ひとつひとつ手作業で行なう株分け作業

ここまで見ていると作業自体は単純なように思えますが、来年のい草の出来を左右する重要な作業でもあり、かなり根気がいります。元気で良質ない草と、そうでないい草を見極めながら丁寧に分けていきます。茶色いい草や、太すぎたり、細すぎたりするい草は出来るだけ避けて、割ります。

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▲新芽を残した状態で株を分けていく

やはり手作業は大変ですね。い草の栽培は、昔から過酷だと言われていますが、現代では幾らかの作業は機械化されているので昔よりは随分楽になったそうです。しかし、この株分けの作業だけは、今も昔も、人の目で見て判断し、手で分けていく作業のようです。この作業、あと1ヶ月続きます。ちょっと大変ですが、い草についての話をしながら、作業をしていると手も進んできます。11月の植え付けに向けて、良い”い草”の苗を揃えておけるように頑張ります!!

(text:いぐさ部 副部長 木村桃子)


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