【いぐさ部】なべ敷きづくりのこと


カテゴリ:blog コラム | 投稿日:2017年12月03日

尾道自由大学祭(2017年11月25日・26日)に参加するのは3度目です。今年は、リバイバルしたなべ敷きを500円のワンコインでつくることになりました。
思えばなべ敷きは、3年ほどのいぐさ部活動の中でも何度も取り扱ってきたものですが、ようやくこれっていうところまで、作りこみが出来てきました。価格も申し分ありません。安かろう、悪かろうではなくて、ワークショップの内容と、いただくお代がとってもいいバランスになったということです。

なべ敷きは、実際に雑貨屋さんや荒物屋さんで購入すると、2,000円程度です。中には鉄の芯が入っていたり、編まれたその土地、その土地で編み方が変わったり、色々あります。私たちがワークショップで作ることにしているのは、前後に縄を通して行くやりかたです。中に芯も入っていません。ただ、い草と麻紐だけで出来ています。

こんなふうに、特別なことはなにもなくて、ただ、1つ物をつくる経験と、い草に触る時間、そしていぐさ部スタッフの話に付き合ってほしいというわがままな数十分になるわけですが、今回もたくさんの笑顔に出会うことが出来ました。

スタッフの木村桃子も、多忙を極める中に久しぶりに登場し、2日間とも参加者の皆様に励まされていました。デスクワークや製作を生業にすると、独りよがりになりがちな現代ですが、私たちの現場はいぐさ部にあります。この現場で、受講者の方にはい草を知って頂いたり、私たちがヒントを得て次の何かを表現したり、良い連鎖が沢山うまれることを、木村も、私もよく知っています。こんな経験をさせていただいて、ありがとうございます、という言葉を込めて、なべ敷きの作り方をお知らせできるのが本当に嬉しく感じました。

次回のなべ敷き作りは、出張ワークショップです。島根県出雲市の遥堪(ようかん)という場所に、老舗の松井銘木という会社があります。鞆の浦のワークショップでご縁をいただいた松井さんに御呼ばれし、お茶とお菓子をふるまう1,000円の出張ワークショップ、ぜひ御近くの方はお越しください。

場所:松井銘木 島根県出雲市大社町遥堪 1064-3
時間:12月13日(水)14日(木) 随時 2日目は16時前まで
   予約不要
連絡先:08031335932 岩渕迄
松井銘木さんについて:http://matsuimeiboku.jp/

(text:いぐさ部 部長 いわぶち)


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