担当教授の紹介
現代版「百姓」ゼミの担当教授は、尾道自由大学祭のコーヒー出店やキッズ木工スペースでもお馴染みの竹本泰広さん(通称ヤスさん)。
ヤスさんは “よろずクリエイター” という肩書きで、尾道市の向かい側にある向島を拠点に活動されていて、大工仕事、野菜づくり、発酵食づくりに始まり、コンポストトイレの作り方や “循環” の大切さを伝えるための本『うんちは世界をかえる』の出版やインド仏教の指導者 佐々井秀嶺さんの生き様を伝えるドキュメンタリー映画『ジャイビーム!インドとぼくとお坊さん』の製作など、ここでは紹介し切れない程の様々な仕事をされている、まさに現代版百姓。
家族や周りの人が生き抜いて行ける術を生み出す
ヤスさんの現代版百姓とも言える生き方はどのように生まれて来たのでしょうか?
・家の解体を頼まれたとき、沢山のまだ使えるものや木材が出て来ます。それらをただ処分するのではなく、自分の家のDIYに活用したり必要としている人に届ける。
・震災や豪雨災害などが発生したとき、停電や断水など、ライフラインがストップして、何が一番困ったか?というと “トイレ” の問題。それを解決するためにコンポストトイレを広めようと思い立つ。(しかもうんちを堆肥化すれば畑にも使える!)
・草刈りの仕事を頼まれたら、沢山の規格外のお芋があることを知り、それを引き取って、子ども食堂の活動をされている人に届ける。
・何か仕事を頼まれたとき、必要なものがあるとき、対価はお金じゃなくて、物々交換でも、何かその人が持っている別のスキルの交換でもOK!
生きていく中で色々な場面に直面する度に自分に出来ることを考えて、一つ一つ行動に移していく中で出来ることが増え、人との繋がりが広がり、少しずつ現在のカタチに辿り着いたそうです。
人が生きる原動力って何だろう?
2020年に公開された向島発の映画『ジャイビーム!インドとぼくとお坊さん』では、1億人以上ともいわれるインド仏教徒を導く日本人僧侶 佐々井秀嶺さんへの密着取材から見えて来た一人の生身の人間としての姿から滲み出る人生訓を多くの人に伝えられています。
指導者として路上の群衆を切り拓くように、重厚な声を響かせる姿と、部屋で横になっている時のか細い声でボソボソと話す85歳の普通のおじいちゃんの姿。そのギャップから見えてくるのは使命に目覚めた人の強さ。
ヤスさんは、佐々井さんとの出会いを通じて心の中で感じていた小さな不安が消え、「今必要なことが仕事」という心持ちを持てる様になったそう。
本ゼミのキュレーターである私(高野)もその一人。ヤスさんから島で暮らしていくための術の多くを学びました。ヤスさんと過ごす日常にある「学び」を多くの人に体験して頂きたい。その思いからゼミ形式の講義がスタートしました。
本ゼミで取り組めることの例
尾道自由大学のゼミは、ご自身の学びたいこと、探求したいことを活かしながら教授との協働の中で、ご自身の暮らしや仕事の中に新たな視点や技術を体感的に身に付け、取り入れることを目的にしています。
本ゼミでは、ヤスさんの取り組まれている、様々な活動の中から特に下記の点に取り組んで頂けます。
・ニホンミツバチ巣箱移動
・早朝農活
・珈琲焙煎
・草刈り/耕作放棄地の開拓
・空き家の掃除/解体
・木工DIY
・コンポストトイレつくり
…etc
学びの可能性は無限大です。これ以外のテーマについても取り組みたいことのある方はご相談下さい。
教授からのメッセージ
溢れる情報やウィルスなど見えない不安に心も身体も運動不足がちな世の中ですが、いつでもこの(あなたの)身は命の最先端。
自然なるフィールドに出て身体を活かすと、何よりも確かなものが見えてイキイキしてきます。
共に流す汗から生きる体感がこぼれ落ちる瞬間に出逢えるのを楽しみにしています。
(募集開始 2021年6月18日)
あれっ?わたのやって看板がないじゃん。KTB商店もないじゃん。
「まぁそんなのなくてもええじゃん」ってひろGは言うかもしれない。ただ忙しすぎて作る暇がないのかもしれない…。
子ども食堂やみんなのことで大忙しのひろGへの余計なおせっかいで、わたの家の看板を作ります。
みんなで廃材と遊び心を持ち寄って、勢いで一緒に作ってみましょう。
【持ち物】使ってみたい廃材や素材、木工や創作のマイ道具(こちらでもいくつか準備いたします)
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