アドベンチャーレースとは?
山、川、海、洞窟、ジャングル、砂漠、氷河など、ありのままの自然の中、男女混成のチームが協力してゴールを目指すアウトドアのレース。決まったコースは存在せず、主催者より与えられたチェックポイントマップとコンパス(方位磁石)のみを頼りに、トレッキング、マウンテンバイク、パドリング、ロープワークなどの多様なアクティビティーをこなしながら、数日間にもおよぶ壮大なレースが繰り広げられます。
極限の環境において、人間の体力、知力、精神力、適応力を駆使しながら自然と調和し、現代に失われつつある自然への畏敬の念を思い起こさせると共に、仲間との調和が求められ、レースを通して何度も自分を見つめ直す体験となります。
チームイーストウィンドの挑戦
「チームイーストウィンド」は、アドベンチャーレース国内第一人者の田中正人氏が創設し、キャプテンを務める国内唯一のプロチーム。2014年「Great Traverse 日本百名山ひと筆書き」、2015年「Great Traverse 日本2百名山ひと筆書き」を達成した田中陽希氏を擁し、世界におけるその活躍にはコアなアウトドアファン、登山愛好家たちからも注目されています。また、田中正人氏は、日本アドベンチャーレース協会の理事長も務められ、自然に対しての接し方を謙虚に学び、正しい付き合い方とマナーを広めるための活動にも取り組まれています。本講義では、イーストウィンドよりプロアドベンチャーレーサー田中正人、田中陽希両氏をゲストにお招きし、アドベンチャーレースの魅力と大自然に挑み続けるその想いを語って頂きます。
【特報】2016年、チリのパタゴニアで開催された“世界で最も過酷なアドベンチャーレース”「Patagonian Expedition Race」で準優勝
「対自然、対人間、対自分」の中で見えるもの
アドベンチャーレースは、何が起こるか予測できない大自然の中で競技を行うため全ての危険を受け入れなければなりません。チームに関しても、極限の中で競技を続けるため次第に仲間を労わる余裕もなくなり、そのうちに自分の本性がさらけ出されてお互いにぶつかり合う場面もあります。しかし、人とぶつかり合いながら、一つの目標に向けて折り合いを付けていくことで己を知ることができ、普段の社会生活にはない濃い人間関係を体験する絶好の環境を与えてくれるのが自然です。
人間が学ぶものは、全て自然の中にある
日本でも少しずつ愛好者が増えてきているアドベンチャーレースですが、国内イベントの多くは遊び的要素の大きい初心者向けのものが殆んど。「対自然、対人間、対自分」の面での厳しさが無ければ、本来のアドベンチャーレースの魅力を感じることは出来ません。また、子供が自然の中で遊び、学ぶ機会を与えるにも、まずは大人が自然に対し正しい知識で向き合う必要があります。大人が身を持って自然の中の危険や摂理を経験し、子供たちにしっかり伝えていく。田中正人氏はそんな未来をつくるべくアドベンチャーレースに挑戦し続けられています。まずは大人から、ぜひ、アドベンチャーレーサーの流儀を学んでみませんか?子供連れでのご参加も大歓迎です。
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