長い間、日本には大手メーカー以外のビール会社はありませんでした。彼らが作るのは喉の渇きを癒やすためのビール。「飲みやすくて誰にでも受け入れられる…」それはそれで素晴らしいビールです。
世界には日本人の知らないタイプのビールがいっぱいあります。海外旅行で出会った黒いビール、濁ったビール、フルーツのビールなど…。そうです、ビールは大いなる多様性にあふれるお酒なんです!ビールがいかにバラエティー豊かなお酒なのかを学び、自分の力でビールを選べるようになりたいと思いませんか?
教授の小畑さんは、東京にビールと葉巻のブリティッシュパブ を運営する傍ら、審査員の資格であるビアジャッジの最高位「マスター・ビアジャッジ」を取得、国内のビール審査会に長年参加し審査員を務めてきたビールのプロフェッショナル。小畑さんがビールにハマったきっかけは、ビールの注ぎ方やビールサーバーの洗浄の仕方でビールの味が変わることに気付いた時、ビールの面白さに気付き、調べていくと世界には日本の大手が作っていないタイプのビールがいっぱいあると知り、ビールに対する興味が一気に爆発したそう。この春には福山市でクラフトハートブルワリーという地ビールを立ち上げる予定です。
本講義では、ビールの基本から楽しみ方まで五感をフルに活用しながら、本気の楽しみ方をシェア。ただ闇雲にビールを飲むのではなく、正しい知識で味わって、自分の目できちんと選べるようになるはず。尾道自由大学ビールが誕生する日も遠くないかも!
教授:小畑昌司さんより
「例えば「この日本酒はどんなお酒?」と思った時に「無濾過純米」と書いてあれば日本人なら大体の人が分かるでしょう。しかし外国の人にはどうでしょう? ビールもそうです。少しの知識があれば自力で選べるようになります。そうすればビールを飲む楽しみ、選ぶ楽しみに気づくはずです。何も考えず片っ端からワインを飲んでもソムリエにはなれません。日本酒は日本のお酒なのでラベルに書いてあることもわかりやすい。
日本は大手ビールのシェアが99%です。この99%の人にビールがいかにバラエティーに富んだお酒であるか。そして日本のクラフトビールメーカーがどんな想いでビールを造っているのか。知れば知るほどビールは美味しくなるんです・・」
(第8期募集開始日:2017年2月21日)
まずはビールとは何かその歴史や原料、テイスティングの方法など基礎的なことを学びます。基礎を知るだけでビールのことがぐっと身近に感じられます。
そのビールがどんな味なのかはラベルにきちんと書いて有ることがほとんどです。飲む前からビールの味がわかるキーワード「ビアスタイル」について実際に飲みながら学んでいきます。ビアスタイルさえわかればもうビール選びに迷うことはありません。
ビールを作る工程を実際に体験しながらビールの原料がビールの味にどう影響しているのか、それを醸造家はどうコントロールしていくのかを学びます。
ビールに関する英文書籍を和訳するとはどんなことなのか、体験できるプログラムを実施した上で、読みどころを解説します。
ビールと料理をうまく組み合わせて「美味しい大変化」を生み出す「マリアージュ」。家でもすぐ真似できるように、組み合わせ方の基本を学べるレクチャーと、手軽で美味しい缶詰シリーズ「缶つま」とビールの組み合わせでマリアージュを提供します。