自転車ひとつで157ヵ国を走破!
世界157ヵ国 およそ15万5500km(自転車での単独走行日本一)を自転車ひとつで旅をした小口 良平さんは、世界を旅する自転車冒険家です。東アジア、オーストラリア、東南アジア、インド、パキスタン、中東、ヨーロッパ、アラスカからパタゴニアまでの南北アメリカ大陸、アフリカ大陸と世界中を旅し、昨年、2016年10月に約8年半もの旅を経て日本へゴールされました。
小口 良平さんがプロジェクトに決行に思い立ったが理由とは?
「自信がなくて、自己嫌悪の塊で。そんな自分が嫌で、ありきたりではない、何か自分にしかできないことに挑戦してみたかった」それがこのチャレンジの理由でした。
そんな小口さんに転機が訪れたのは、大学卒業直後のチベット旅行。そこで出会った人々の、あまりに自然体で素朴な暮らしが自分のそれとかけ離れていることに衝撃を受け、感動覚めやらぬうちにタイ、カンボジア、ネパールと東南アジアを旅して新たな価値観を見いだすうち、これまで出会ったことのない人々と会って自分なりのスタイルでコミュニケーションを深めたいという思いを強くなっていったそうです。
相棒である自転車との旅で学んだ人の温かさ
自転車に積んでいたのは野営装備一式と本とコーヒー道具、カメラとパソコン、GPSに食料と水で、トータルウェイトはおよそ90キロ。それが小口さんの全財産でした。危険なことも大変なことも沢山ありました。8年半の旅の間パンク110回、タイヤ20本、チェーン28本、旅の7割がテント暮らしだったり、ナイジェリアで食中毒やタクシーと正面衝突して前歯2本を折ったり、インドで正面からバイクに跳ね逃げされたりするコトもありましたが、「それでも愛車が僕を助けてくれました。自転車だったから泊めてやると助けてもらえたり、危険な時も見逃してもらったという場面が何度もあったんです。自転車が僕のお守りでした。」と、小口さん。また、自転車だからこそ旅で出会った方々の温かさと様々な国の文化や魅力に気づかされたそうです。
世界一周を経て、さらなる夢へ
小口さんは帰国後、世界を旅した経験から得た“自転車旅の心得”や“自転車のメンテナンスの方法”などを学ぶ勉強会やツーリングイベントを実施し、講演会、紙媒体やWeb等のメディアを通して体験談を伝えられています。また、長野にカフェ&ゲストハウスのOPENを目指し、「夢を持つ大切さ」「旅で得た経験」を次世代へ繋げること、そして、残したルートとなる南極走行、その後、月を自転車で走行する夢へと轍はまだまだ広がっています。小口良平さんの今後の挑戦には、まだまだ目が離せません。
2017年、尾道自由大学のアドベンチャージャンボリー企画第1弾となる「地球冒険自転車旅」。このサイクリストの聖地である尾道で、冒険の魅力に触れてみませんか?子供連れでのご参加も大歓迎です!
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