歴史と暮らしの視点から人生を紐解く旅へ
「観光地」と呼ばれる場所の多くには古くから残るお寺や神社等があり、訪れた人々がその土地に根ざした文化や暮らしを感じる事が出来ます。近年では海外の方が日本の地方まで足を伸ばすことも増え、その土地の歴史や文化を体験できるインバウンド事業が注目されています。
今後も海外からの観光客が増えていくと言われる中、日本人の方が、自分の暮らす街のことを伝ようとしても、歴史や文化について表面上の事しか知らないということも少なくはありません。本講義では、歴史建造物である「古寺」を巡り、尾道の街に脈々と受け継がれる暮らしや信仰を学び、そこから自分の人生について紐解く旅へご案内します。
信仰の場としてお寺
日本人は古来より自然の中に神の存在を感じ取り、八百万の神への信仰は神社という形で日本各地に残されています。そんな神社と共に古来より日本人の暮らしの中にあった信仰の場であり、訪れた人が自分の「心」と向き合う場であったのがお寺ではないでしょうか。
お坊さんと歩く尾道
近年では坊主バーや坊主カフェが各地で開催されるようになり、お坊さんとの交流の場として注目を集めています。お坊さんが語ってくれる価値観、人生観などは勉強になると好評で、人生相談をしたいがために訪れる人もいるほどです。古き良き街並みが残る尾道を向島 西金寺 菅住職と巡り普段の旅では体験できない日本のココロに触れてみませんか。
今回は、中国地方屈指の古刹として親しまれる「浄土寺」、国の重要文化財の海雲塔越しに見る風景が尾道の代名詞とも言える「天寧寺」、尾道でも最古のお寺と言われる「摩訶衍寺」を訪ねます。
※講義内容の詳細は講義計画欄をご覧下さい!
(第1期募集開始2月7日)
●9:30 オノミチシェアに集合し、教授紹介、メンバー紹介の後、尾道の街へ
●10:00 浄土寺
浄土寺は聖徳太子の開創と伝えられ、中国地方屈指の古刹として親しまれています。
瀬戸内海の要所として、港の繁栄と共に町の衆に支えられた当寺の本堂、阿弥陀堂、多宝塔は荘厳の一言です。
今講義では、案内のもとで寺院の中を拝観させていただきます。
●13:00 天寧寺
1367年開山の天寧寺、国の重要文化財の海雲塔越しに見る風景は、尾道を代表する風景として親しまれています。
当寺院は観光の名所であるだけでなく、過去には禅宗の修行道場として、多くの修行僧が天寧寺で研鑽を積みました。
修行道場としての空気を色濃く残す堂内を拝観させていただき、禅寺の空気に触れてみます。
●15:00 摩訶衍寺
尾道市原田町、四国まで見渡せる絶景の山頂に座す摩訶衍寺は、746年に行基の開かれたお寺として伝わっています。
深山幽谷の地より文字通り尾道を見守り続けてきた寺院で、ご住職より尾道とお寺の歴史を学びます。
●16:30 振り返り