そもそも、エクスペリエンス(Experience)とは何でしょうか?
日本語で言えば体験する、経験する。これはとても深みのある言葉です。
なぜならそれは、時には眠る、走る、働く、といったすべての動詞を包含する概念であり、はたまた、良い経験や苦い経験と言われるように自分の過去や思い出を表する言葉でもあるからです。
「かわいい子には旅をさせよ」の「旅」も経験と言い換えて良さそうですが、この場合には未来の経験のことさえも意味しています。それ故にエクスペリエンスという言葉は一生かけて探求し、遊び続けていけるくらいの深みや面白さがあります。
そして更に面白いのは、エクスペリエンスはビジネスになる!仕事にできる!という点です。
やはりしっかりお金を回すことが、継続的に遊び尽くす上では不可欠ですから。
キャニオニングというアウトドアスポーツをご存知でしょうか。ウェットスーツを着て滝をウォータースライダーにして滑り落ちたり滝壺に飛び込んだりするアウトドアスポーツで、フランス発祥のこの遊びはここ10年、日本で人気を博し、定着しました。
キッザニアはご存知ですね。今でもかなりの人気で予約が取りづらいそうですが、この新種の職業体験テーマパークにどれほどの親子が熱中していることか。
教授の西村さんは、そんな様々なGoodエクスペリエンスを専門的に扱う総合商社を作ろうと2005年に会社”ソウ・エクスペリエンス株式会社“を設立し、現在は体験ギフトという商品の企画販売で事業を拡大させている仕掛人。
そこでこの講義では、エクスペリエンスという言葉の深みについて議論をすると同時に、今後数年で盛り上がりそうな新たなエクスペリエンスビジネスについて考え、生み出すことを目的とします。
舞台は尾道、そして瀬戸内。ここでどんなエクスペリエンスを生み出すことができるのか。鍵になるのはこれまでの皆さんの経験、引き出し、そしてそれらを有機的に繋げる能力や仲間の存在です。もちろん講義には、皆さんの脳内をかき回しアイディアを膨らませていけるようなゲストも呼んでいく予定です。
尾道や瀬戸内は様々な魅力の詰まった場所。しかし、その魅力は100%引き出されているでしょうか。もっと魅力的に見せる方法を一緒に考えてみませんか?
例えばこれは妄想に過ぎませんが、こんなアイディアを本当に実現して、尾道を訪れる方々にアピールしていけないかと私たちは本気で考えています。
※もちろんアイディアだけでなく、起業家である講師の西村が事業モデルの構築を、大手広告会社に勤務するキュレーターの佐藤がマーケティングやプロモーションをお手伝いします。
この講義を通して、みなさんで瀬戸内でしか体験できないエクスペリエンスをつくりあげ、最終的には「瀬戸内エクスペリエンス」としてソウ・エクスペリエンスの商品として販売することや皆さまの事業の可能性そのものが広がることを目指して、実践的なビジネス機会の創出を目指します。
瀬戸内一体に楽しい体験を生み出そう。
(第1期募集開始日:2014年3月12日)
課題発表①
課題発表②
総括
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