尾道自由大学3周年スペシャル講座
古き良きものに、新しい価値を見出す 「New Old School」という考え方
2013年1月後半に出会った尾道の仲間たちと、雑談の中から生まれた尾道自由大学開校という話。尾道の将来を本気で考え行動する人と、日本における「学び」の本質を本気で考え行動する人が交わり意見を交わした結果、様々な荒波を乗り越え、同年7月に尾道自由大学という船は文学の街、映画の街、そして造船の街というここ尾道から出航しました。
笑いながら学ぶ大学。この「笑う」には、様々な意味が含まれています。自分の人生は自分にしか作ることが出来ないのなら、逆に考えれば、自分自身でいかような人生を送ることもできるはず。固定概念を笑い飛ばして、新たな自分に出会うための学びを展開して3年が経とうとしているこのタイミングで、糀の素晴らしさを伝えると同時に、教育に関する講演で世界を飛び回るこうじ屋ウーマンをゲストにお招きし、開校3周年記念トークイベントを開催します。
糀、神社、日本の未来
尾道自由大学のコンセプトにもある“笑いながら、学ぼう”をまさに体現されている中村真校長と浅利妙峰さん。お2人が人生をかけて探求され続けている「神社」と「糀」は、一見、異なるキーワードですが、対話を深める中で、意外な共通点が浮かび上がってきました。それは、日本人として日本文化をみつめ、その魅力を発見し、磨き高めて、日々楽しむ中にこそ「ひとりひとりの未来」が見えるということ。知識を詰め込むだけではなく、その知恵を日々、実践して繰り返し、固定観念にとらわれない、「自分の仕事」に巡り合うこと。
大袈裟かもしれませんが、私たち一人ひとりが、好奇心に導かれるままに、ワクワクするような人生を生きられたとしたら、どんな未来を描くことが出来るでしょうか。世界が広がっていくでしょうか。
神社へ登拝し、すべてのものの中に八百万の神々を感じ、自然と共存する日本人ならではの感覚を実感し、当たり前に過ぎていく日々に感謝すること=「楽しむ」ことだと伝える中村校長と、こうじ屋ウーマンとして「糀で世界中の食卓に笑顔が集い、みんなのお腹を元気にして命を輝かす」ことを通して、世界平和の実現に向けて活動されている妙峰さんとのお話の中には、そのためのヒントが詰まっています。
1人の女性として、母として、経済人として…
糀食で世界を元気にする
こうじ屋ウーマン=浅利妙峰さんは、大分県佐伯市で元禄2年(1689年)に創業した、糀屋本店九代目。日本の発酵調味料を支える「こうじ」の活躍の場をもう一度家庭の台所に戻すため、自らを「こうじ屋ウーマン」と名乗り、講演会や料理講習会などを通じて、こうじ文化の伝承と普及に取り組まれています。
塩糀が世に広まっていった背景には、糀の可能性を信じ、探求しつづけた結果と、自身の全てを投げうった捨て身の生き方から生まれました。
娘2人と息子3人、5人の子育てに全力を注ぎながらよき社会人として送り出し、母としての業を楽しみ、また糀の需要がどん底にあった糀屋としての役目を見直し、元気にして、子々孫々まで継いでいくことにも尽力してきた裏側では、どんな思いが交錯したのでしょうか。
幼児教育、家庭教育の根本には食育があるということや、家業を守り、糀を育てることが子どもを育てることにも繋がっていると言う妙峰さんが、大切にしていることとは?
現代を生きるすべての方へ
この講義では、子育てに悩んでいる方や、食育、教育、経営、まちづくりに興味がある方など、現代を生きるすべての方へのメッセージが詰まっています。浅利妙峰さんが、大切なものを忘れかけた日本人に届けたい”想い”とは。ワクワクのアンテナが反応した方、きっと、今後の人生に必要な学びが見つかるはずです。
第1部
14:00 – 15 :00 中村真校長 × 浅利妙峰さん
「テーマ:古き良きものに新たな価値を見出す 」
第2部
15:20 – 16:30 浅利妙峰さん
「 糀の世界へようこそ 」
・糀の可能性 〜食卓から世界を平和に〜
・子育ては、お腹の中から
・糀の教え
・未来をつくるのは、1人1人の日常の積み重ね etc…
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