「スケッチブック片手にいつもの歩いてみる。」
馴染みの道を歩いていて、「あれ、こんなお店あっただろうか」「前ここって、何があったんだったかな」とか、思い出そうとしても思い出せないこと、ありませんか。町では今日も一軒の家が生まれる一方で、別の場所では古い建物がその役目を全うするその光景を目にとめている人がどれくらいいるでしょう?
そんな想いから、いわゆる地方都市である広島県福山市(松永)で生まれ育ち、新しい風景を生み出す建築家をナリワイとする、イッセイ先生こと杉原一正さんと、古き良き町を歩き描きとめていく講義「オールドタウンスケッチ」が始まりました。
「広島県 江田島エリアのこと。」
今回歩くのは広島県の江田島(えたじま)エリア。尾道市からは車で約2時間、呉の向かいにある島が江田島です。江田島には明治時代から海軍兵学校(現・海上自衛隊第一術科学校)があり、海を行きかう船も自衛艦が見られます。フェリーに乗れば、同じ瀬戸内海でも尾道で見る景色とはまったく異なる雰囲気を感じます。
「海友舎に出会う」
そんな江田島には、「海友舎」という木造洋館があります。
旧海軍兵学校の教師らが将棋やビリヤードなどの余暇を楽しむために社交クラブとして使用されていた建物で、今も地元の「ぐるぐる海友舎プロジェクト」チームの方々が管理し、手入れをされています。今回は、このプロジェクトチームのみなさんにお話を伺いつつ建物の中を見学する時間も設けました。海友舎の建物やそこから見える風景、江田島の空気そのものをスケッチブックにとどめましょう。
「ゲストにはぐるぐる海友舎プロジェクトの岡本礼教さん。」
ぐるぐる海友舎プロジェクト発足当時から海友舎にかかわる岡本さんは、江田島出身。
今回の案内役を快く引き受けてくださいました!
岡本さんから海友舎の内外の魅力や、江田島エリアの魅力をたっぷりお伺いしましょう!
ぐるぐる海友舎プロジェクトについてはコチラ
「ぐるぐる海友舎プロジェクト岡本礼教さんからメッセージ」
築110年の木造洋館「海友舎」があるのは、明治末期からの歴史の跡が色濃く残る、江田島の中央エリアです。周辺をぐるりと散策すれば、明治から戦後にかけての町の移り変わりを自然と感じることでしょう。
1888年に旧海軍兵学校が築地から江田島に移転して来た際に、そこで働く下士官たちのために建てられたのが海友舎(旧江田島海軍下士卒集会所)です。戦後、この建物は民間に払い下げられ、洋裁学校や会社事務所として使われてきました。一時期、家族が住まわれていたこともあるようです。海友舎にはそうした暮らしの痕跡も数多く残っています。ぜひ、実際にその遺された物たちを手に取ってみてください。きっと言葉では伝わらないものを感じ取れるはずです。
現在は有志が集い、この海友舎を使いながら後世に残すための活動を続けています。我々「ぐるぐる海友舎プロジェクト」のメンバーは、このようにしてさまざまな人が海友舎を訪れ、海友舎に触れていただき、この土地の歴史や暮らしに思いを馳せていただけることをとても嬉しく思っています。それでは海友舎で、お会いしましょう!
(第2期募集開始 2019年2月1日)
11:00 呉駅集合 呉駅もしくは江田島・海友舎で集合します。海友舎の場合は11時45分頃をめどにお越しください
11:45 江田島上陸
12:45 海友舎見学
13:30 江田島のお散歩コース&おひるごはん、スケッチポイントをしぼる。おもうままに絵を描こう!
17:00 描いた絵についての想いを伝える時間
17:30 総括後、現地解散
※到着・解散時刻は予定ですので、前後にご予定がある方は予めご承知ください。
※集合・解散場所については相談可能です。お問い合わせください。
講義レポートはありません。