素材そのものの味は確かだけど、より美味しく見えるような演出が出来たら、美味しさの感じ方が増す…こんな経験をしたことはありませんか。生きていく上で、大切な“食べる”ということ。家族や友達、大切な方に喜んでいただくために、食卓をもっと素敵にコーディネート出来たら…と思っている方も多いのではないでしょうか?日頃の感謝の気持ちと、美味しいご飯にちょっとのセンスを加えてみるだけで、楽しい食時間を演出することは難しいことではありません。この講義は、尾道の食を題材にし、盛り付け方やコーディネート演出のヒントを学んでいきます。売っているお惣菜も盛り付け方やコーディネートひとつで、より美味しく演出することができたら、家族との時間、人を招いた時の食時間が普段よりずっと楽しくなるはず。
本講義には、盛り付けデザイナーの飯野登起子さんをお招きします。グラフィックデザイナー出身で、現在は料理の盛り付けデザインや百貨店のディスプレーデザイン、食のプロデュースをお仕事とされる飯野さん。飯野さんは、テーマを設けた料理研究会をご自宅で100回近く開催される一方、プライベートでは「green食堂」という少人数のゲストを招いたおうちパーティーを楽しまれています。お皿の上の食材も並べ方によって驚くほど印象が変わります。意外なメニューがパーティーフードになるなど、季節や目的に合わせた「見せる盛り付け」を、プロに学んでみましょう。見るだけで美味しい、楽しい空間の魅力に、心を掴まれるはずです。
受講生の盛り付けデザインの課題や疑問を解決すべく、実践を重ねていく2日間。最終講義には、受講生みんなでテーマを決め、尾道ならではのパーティーをつくりあげていきます。盛り付けた作品について、より魅力的に魅せるスタイリングのコツや写真撮影の簡単なヒントも学びます。“食”の楽しさを再発見し、盛り付けデザインを通して表現の幅を一緒に広げてゆきましょう!
「2013年12月に始めて訪れた尾道、その魅力は東京に戻っても暫く興奮冷めやらぬものがありました。広大な瀬戸内海、豊富な海•山の新鮮な食材や美味しい料理、そしてこの地に住まわれる人達の魅力……そんな魅力的な尾道で盛り付けデザインの世界を通して沢山の方々にお会いしたいと願っています。また10期の節目となった講義では念願だった地元の作り手の方々とのコラボレーションが叶いました。この講義を通して、尾道の食の楽しみ方を一緒に学び発信していきましょう。」
(第17期募集開始:2021年9月1日)
○自己紹介
○普段の“食時間”や“盛り付け”に関する課題発表
○盛り付けデザインの魅力や楽しみ方を学ぶ。“干物と果物““肉じゃががパーティーフードに…”盛り付けデザインの魅力や楽しみを、飯野教授の作品と共に学ぼう
各自持参した器を用いて、野菜や果物を盛り付けデザインしてみよう。
1つのお惣菜やお弁当を題材に、器の選び方や盛りつけ方で印象が変化する様子を、飯野教授が実践するデモンストレーションタイム。“食材の切り方”、“置き方”の違いがもたらす効果や、“構図”“レイアウト”等、魅力的に写す撮影のヒントも学びます。
第1回~3回の講義を通して学んだことをヒントに、各自持参した器や食材を用い、自由に盛り付けデザインをしてみよう。尾道の食材を題材にみんなでつくったものや、購入したものを用いて、「尾道ならではの1テーブル」をつくろう。
品評会 / 完成した作品を基に、“食材の切り方や魅せ方”“器の併せ方”を、教授にアドバイスをいただこう。
尾道の食材を題材にし、受講生みんなでつくりあげたパーティー時間を愉しみましょう!