せとうちテキスタイル 〜糸紡ぎ編〜
暮らしと環境学部


地域とともに紡ぐ宝の糸


日程
【2日間の集中講義】
11月9日(土)、11月10日(日)
初日は11:00スタート、2日目は15:30頃終了予定です
授業料
36,000円
キャンパス
立花テキスタイル研究所@向島 
教授
新里カオリ
キュレーター
中村真 小川香澄
開講決定日
10月25日(金)

講義内容

顔の見える関係で行う、心地よい経済活動
遠くのものに目が行きがちな現代。世界経済に左右されずに、子や孫の代まで安心して続いていく“地域で自立したものづくり”や“経済活動”はどうやったらできるのでしょうか。ふと足元のいいものに目を向けてみると、そこには作った人とのカオが見え、気持ちに触れ、手にしたときに大切にしようという気持ちが芽生えます。
伝統的な技術においては、昔の人のやり方を追うだけではなく、現代の便利さを受け止めて活用する賢さや柔軟さが、次の世代に受け継いでいけるヒントに繋がるはずです。
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仕事は生み出していくもの
教授の新里さんは、旅の途中に向島(尾道市)に出会いました。自然素材を使い、地域に根ざした産業を成り立たせる理想の土地と巡り会い、関東から移住しました。

ここで暮らすために見つけた仕事。自分だから出来る仕事をつくっていこうと「立花テキスタイル研究所」を立ち上げました。しまなみの植物を調査・研究し、糸や布を染め、綿の栽培から収穫、糸紡ぎ、縫製までを地域の方と協力しておこない、紹介の場として商品展開をしています。
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代表的なのは染色。使う材料は、農家さんの収穫で季節ごとに出るたくさんの木の枝や植物の「いらない」とされていたものをあつめ、研究をしながら「必要なもの」に変化させています。その姿は、まるでやさしい魔法使いのよう。
ものの見方を少しかえると、用が済んだものたちも宝物になり、大切にすると命が吹き込まれていく。いろんな人の目でみていけば、有効活用できる色んなものをみんなで見つけられるはずです。

素朴な中での発見
この講義では、向島という心地よい場所で新里さんの思想に触れながら”糸つむぎ“という、ゆったりと繰り返す行為の中で、土から生まれた物を自分の手で変えていく楽しみに触れます。地元で無農薬で栽培・収穫したコットンで、昔ながらのつむぎ機「チャルカ」を使って糸にする術を学びながら、地域の財産を発見する視点に触れ、暮らしや仕事について考えます。

せとうちテキスタイル

(第1期募集開始日:2013年9月2日)

こんなかたが対象です。

  • 地域の資源を掘り起こしてかたちにしたい人
  • オーガニックな生活に触れたい人
  • スローライフに興味がある人
  • 手仕事の良さに触れたい人

講義計画

第1回

【1日目】テキスタイルとは?

尾道駅前から渡船に乗車し、会場である「立花テキスタイル研究所」集合します。新里さんが瀬戸内海に浮かぶ向島を選んだ理由などを伺いながら、テキスタイルの基本や地域との係り方などについて学びます。

第2回

【1日目】糸紡ぎの下準備・畑にて

見方によって地域の畑はお宝の山。その原石を探し当て、自分で作る魅力を学びます。フィールドを会場から畑に移し、そこに育つ綿花を観察しながら、実際に綿を収穫します。糸は、地域の人や子どもたちが作ったものです。

第3回

【1日目】糸紡ぎの下準備・工房にて

自分たちで収穫した綿の種取作業を昔ながらの道具(チャルカ)を利用して行い、糸をつむ ぐ手前の作業“篠づくり”までの準備をします。

第4回

【2日目】糸紡ぎに挑戦しよう

下準備を終えた材料を使い、実際に糸を紡ぎます。 手を動かしながら、眠った地域の宝物に気が付く視点も学びます。

第5回

【2日目】糸紡ぎ実践編&講評会

引き続き糸紡ぎ作業を行います。終了後、各自作品の講評会をおこないます。

講義名
せとうちテキスタイル 〜糸紡ぎ編〜
定員
10名
日程
【2日間の集中講義】
11月9日(土)、11月10日(日)
初日は11:00スタート、2日目は15:30頃終了予定です
開講決定日
10月25日(金) ※開講決定日について
授業料
36,000円 (全5回/税込) ※事前銀行振込
キャンパス
立花テキスタイル研究所@向島 
教授
新里カオリ
キュレーター
中村真 小川香澄
持ち物、その他注意事項
※別途、現地にて材料費1000円程度かかります。
※希望者には宿泊先などご紹介できます。
※両日ともに昼食のご用意はありません。ご持参いただくか、または周辺のお店のご案内をいたします。

次回開講日程の問合せ

講義レポート


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