尾道意人伝
常に話題が絶えない尾道では、どこからか尾道にやってきて住み始める人、近隣から毎週のように尾道に通う人、さまざまです。尾道意人伝は、尾道で出会える「あの人」と、直接お話しする機会をこっそり作る座談会。シリーズ第二弾は、ゲストハウスヤドカーリ&チャイサロンドラゴンで働く土井美樹さんを迎えます。
今回は、尾道に住むことについて移住者が語ります。
今、尾道の人口はおよそ14万人。ある調査ではこの10年に、毎年約700件もの移住相談を受けつけているとのデータもあります。こうして移り住んだ人たちのきっかけは様々で、大学進学や転職ももちろん、以前から尾道に住んでみたかったから、家賃が安くてお店を始めるのにぴったりだったから、などなど、それぞれに理由があります。彼らは、居心地が良いと感じる仲間に出会い、コミュ二ティに属し、情報交換をおこない、自然と町の風景の一部になっていきます。やがてある人は人生の岐路に出会い、次の場所を目指して尾道を後にします。一方で、またある人はとびきりの物件をみつけて定住し、やがて家族で暮らし始めます。
移住者のリアル
今回ご紹介する土井美樹さんは、尾道に移り住んだ移住者の一人。以前は株式会社星野リゾートに勤め、サービスマンを志してきた彼女の地元は佐賀県。つまり出身地でもない場所に暮らす「Iターン」組。そんな土井美樹さんの舞台はチャイサロンドラゴンというゲストハウスをメインに、あるときは新開のラーメン屋、またあるときは、お酒が飲めないのにバーカウンター。サービスマンとして、どこかに属しながら尾道を見つめ、それぞれの場所で行く人来る人を温かく迎え、送り出してきたどいちゃんに聞いてみたいではありませんか。
「今、土井ちゃんがしたいことって何?」
一つ返事でした。
「ラジオかな」
こうして、2回目の尾道意人伝は、いち移住者のリアルな今の言葉を記録するため、ラジオの生収録をすることになりました。ラジオを収録するにあたって、今回は、土井ちゃん、キュレーターの岩渕で、食事をつまみながら、お酒を飲みながら、公開放送を行います。
日々の移り変わりの中にみつける、自分だけの言葉。
その昔も、おだやかな瀬戸内海の港には、潮の流れを活かして船と人が往来ししていました。ここ尾道も、なじみの顔や店が迎えてくれる港としての姿を守り続けてきました。この歴史のなかに、現在もこの地に移り住む人たちが刻み続ける出来事や日々が重なって、どんなスタンスの人間も迎え、送り出すという温かな町の姿が浮かび上がるのです。
それぞれが一個人として思うことをつづり、記録し、今の尾道を伝える今回の尾道意人伝。
地方へ移住を検討する方も、やはり都心へ戻ろうと思う方も、ただラジオがすきで、と言う方も、ぜひお越しください。
17:00 開場 調理開始
18:00 ご挨拶 この講義について説明 パーソナリティ紹介
18:30 食事スタート 録音開始
20:00 おひらき
※後日CDを届けます。
講義レポートはありません。